第2回小水力サミットin黒部 に参加しました。
19日には、スマートシティ企画株式会社の佐々木経世氏の日本のエネルギー政策全般に対する基調講演を元に、再生可能エネルギーの導入と地域の将来像や経済効果について活発な意見交換が行われました。
20日は分科会に分かれ、全国の先進的な取組みについての発表が行われました。
飯田市にとっても参考になる事例が多く、とても刺激になりました。
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2011.11.25 Friday | 「みず」のちから
12月18日のセミナーには、約80名と予定の倍近くの方々に参加いただきました。
小水力発電の先進的な取り組み事例を紹介しました。
・今後の展望や水利権取得などの手続き
・売電価格の低さ
などの課題を参加者で共有しました。
飯田市内で可能性がある地点は、農業用水と関係する場所が多いので、関係者の合意形成が大切とのことでした。
多くの方が小水力に関心があることがわかり、講師の方も驚いておられました。
全国で先進的に小水力発電を実施している事例を学び、飯田での将来的な小水力発電の実現につなげていくためにセミナーを実施します。
日時:12月18日(金) 13:30〜16:30
場所:飯田市役所 3F 301・302・303会議室
参加は無料です(事前に飯田市地球温暖化対策課まで申込みいただければ幸いです)。
プログラム(チラシはこちら)
○小水力発電の全国的動向と、飯田での可能性について
○国の温暖化対策における小水力発電の位置づけ
○小水力発電に関する河川法上の検討課題と、近年の動き
○参加者の皆さんとの意見交換
※この事業は、全国小水力利用推進協議会が(財)河川管理財団の河川整備基金助成金を得て、全国各地で実施する地域セミナーの一環として主催する事業に飯田市が共催して行う事業です。
第3回検討会では、長野県木島平村にある馬曲温泉(まぐせおんせん)にある水力発電所を見学しました。
明治時代の水車小屋が現存し村の有形文化財に指定されています。水を利用してきた歴史を感じました。
11月20日の第2回検討会では、山梨県内の先進地を見学しました。
まずは、山梨県北杜市にある村山六ヶ村堰水力発電所へ。
農業用水路から取水して、発電した電気は近くの浄水場に供給しています。
天候にも恵まれ、八ヶ岳の眺めが美しい、水のきれいなところでした。
日照時間も長いとのことで、飯田とも共通点があるようです。
次に、山梨県都留市の家中川(かちゅうがわ)小水力市民発電所「元気くん1号」(「元気くん2号」工事中のため回っていない状態でした)へ。
市役所の前にあって、市役所の電気として使っています。この発電所は「つるのおんがえし債」という市民参加型のミニ公募債を建設費に充てているのが特徴です。
元気くん1号の前で関係者一同
ちなみに、都留市も環境省の「21世紀環境共生型住宅のモデル整備による建設促進事業」の20地域に選ばれています。
最後に、山梨県富士吉田市にある山一産業水力発電所へ。
民間事業者が発電を行い、自社工場などで電力を利用しています。
取水地から発電所までが一目でわかり、発電のしくみを理解するのに役に立ちました。
北杜市の皆様、都留市の皆様、日本小水力発電株式会社の皆様、お忙しい中ご協力ありがとうございました。
飯田市では小水力発電の可能性調査を行います。
これは、環境省からの委託を受けて、全国で18の自治体が行う、市民出資を活用した小水力発電の可能性を調査するものです。
このプロジェクトでは、定期的にこの事業について紹介していきます。